アリア弾きのユリーシュ

アリアうたう、無事終わりました。

ソロで長時間やるのが実は初めて。65chabuの空間が気に入ったから、ここで人形と向き合いたい、
と決めたことだったけれど。 
イメージの断片が幾つか浮かんでくるもののそれがどう絡み合い縺れあい発展していくのか、
なんというか豊かに広がっていく気配が,,,見えてこない。
そしてまずギター、せめてもう少し弾けるようになりたし。
稽古しながら、セロ弾きのゴーシュのことが何度も頭をよぎったり。
直前になっても断片は皆どこか宙ぶらりんのまま、こうなったらしっかり断片たちを味わって、
音楽に向かおう、という気持ちで当日を迎える。

ギャラリーに着いて、アリアをそっと壁際に立たせると、、、、
まるで昔からそこにいたようにすっと馴染んで、絵になって、なんて素敵な!
やはりこの場所に出会えて即決して、もうこれは運命!と嬉しく準備を始める。
ここ最近、アリアの製作工程を何度も家まで来て撮り続けてくださっている、
映像作家のヴァンサン氏が準備の時間から来てくれて、撮りつつも手伝ってくれて、本当に助かった。


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                                    photo: urabe masayoshi


本番中に味わった感覚は、一人でいる怖さ、頭と体がしっくりいかない怖さ、
息が詰まってしまう怖さ、、、etc,etc,etc.....!
何よりも、アリアは人形であり楽器でもある、どう関係を結ぶのか、
に自分の明確なビジョンがなく曖昧に向き合っていること、が浮き彫りになった。ような。
でも、ギターの音って美しいなぁ、、、としみじみ思った。
空間のもつ力に助けられたし、ギターという楽器に助けられた。
アリアを作る為にかけた時間にも助けられた。
音楽に向かおうとして、結果どうだった、、? 切れ切れにだけど、ささやかに実感が残った。
いずれ近いうちに繋がりあい、遠くへ広がっていく予感。

立ち会ってくださった方達に、 行けないけれど、と気にしてくれた方達にも感謝。
やれてよかった、まだまだここから発展させていきたいです!

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ギターの以前の持ち主、浦邊さんと。 アリアも一緒にスリーショットにすればよかったな...
ギターの音を、「純粋な音だった」と言ってくれた。

*後日談  帰宅して、翌日ケースからアリアを出すと、表情が変わっていた....人形ってすごい!


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by gurujia | 2016-07-24 21:03 | 寝言