ありがとうございました! その1


9日間、毎日にぎやかにすぎていきました。
来てくださった方々、本当にありがとうございました。

ありがとうございました!  その1_b0114860_6455146.jpg


ありがとうございました!  その1_b0114860_6461510.jpg


壁の中央の紺色の柱のようなもの、スプリングを強めに張った板なのです。
軽く触れただけでも共鳴していい音が出る。
さらにスプリングに細いワイヤーをわたして壁中にツタのように張り巡らせていく。。
先端についたスパンコールが壁に触れる度に、光と影が揺れ、シャラッとささやかな音もする。

部屋の中で試してみることが出来ず、多分こうなるだろう、と作業を進めていたけれど
搬入当日、スパンコールのパーツは全然足りず壁がさびしい感じで、もう毎日内職続行、で
壁のパーツ部分を増殖させていった。
ありがとうございました!  その1_b0114860_6472178.jpg


道路から車の音が結構するので、プラコップでスピーカーのようなものをつけて、
さらにワイヤーで糸電話も作り。。
指先のほんの小さな力のかけ具合で音は変化していき、視覚的にも
光と影のつくりだす詩のようでもあり。

ありがとうございました!  その1_b0114860_6533598.jpg

(上の写真、ワイヤーに触れているのは喜多尾浩代さん、撮影は木村由さん。お二人とも
 ダンサーであり、こんなにも伝わってくる写真となったのは両者の鋭い感性のおかげ。感謝 )


もともとこのギャラリー空間が好きで決めた展示。
ディスプレイの大まかなアイデアは決まっていたものの、実際に搬入して
会期が始まってから気付いたことがあまりに多くて、日々変化させていくことができた、
そして最終日になってもまだ追いつかず次回への課題を残した。。
これは何よりの大きな収穫であり、また反省点でもあり。

ソロでのパフォーマンスも、その空間の中でどうするのか、を一番大事にしたかったので
日々同じく変化したかった。。。が、身体はなかなか自由に無邪気にはなれず。
4日目あたりから、お客さんたちとのあいだに息をひそめて見えない何かを見届けようとする
時間が流れたり、その時間そのものが伸び縮みして呼吸してるように思えたり。
小さなささやかな音を積み上げて、ふと黙り込み、また重ね、また消していく。
音の空間、というものにも片足を踏み入れることができたように思う。

そして、そして浦邊さんとのデュオ。
ソロを重ねていい感じになってきてたので、きっと大丈夫!と信じて始まった、
のだが。ソロとデュオは全くの別物だった。それはそうだ、
この空間、この身体、彼の身体と音、私自身の焦点が何処にも合わせられなかったような
もどかしさ。浦邊さんは、彼は彼をしっかり生きていたのに私はそうでなかった。
ライブに後悔などしないこと、と言われるが。
あぁ、、4/26 白楽Bitches brewでリベンジなるか。

まだまだ書きたい、ギャラリーでのあれこれ。また近いうちに。

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