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絨毯の中から立ち上がり、床も壁も越えて広がっていく女の子たち。
そのイメージは心に焼き付いてるものの、
どんなにスケッチを重ねても作ることができない。

”女の子はどこから来てどこへ消えていくのか”

絨毯、気の遠くなるほどの緻密な手作業の果てに浮かび上がってくる文様。
トルコから中央アジアまで陸路で移動していく中で幾度も見かけた、工房の中やバザール、
あのざわざわと活気にあふれる空気を思い出す。
ニューヨークの教会に敷かれているこの大きな絨毯は、もっと大きな立派な工場で
作られたものだろうけれど、ずっとずっと元をたどっていけば1本の細い糸でつながっている、
そんな風に思えた。

ニューヨークに行ったのは2000年の2月で、またいつかあの教会を訪れることができたら、って
そんなことも考えてたのが、9月に同時多発テロ。
つながっていると思ってた細い糸が切れた、その時はそう感じたのだった。


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昨年、モスクワに行く前に ”制作ノートその8”を書いたのだった。
その時作ろうとしていた20年来の考えは結局は形にならず、文章も一度読み直したけど
削除してしまった...
そして年は変わり、いつの間にか半分も過ぎてしまい明日から7月、個展まであと3ヶ月しかない〜
自分に喝を入れるためにも ”ノートその8” 書いてみる。

20年前、ニューヨークに行った時のこと。
場所も名ももう思い出せないけれど、随分と立派な大きな教会の中を歩いていた。
絨毯の連続模様をずっと目で追いながら。
それは抽象的な柄だったけれど、女の子が踊ってるみたいだ,,,とふと思った、ら、
女の子が床から次々に立ち上がり、壁へ、天井へ、広がっていくような錯覚が。
教会の中にとどまらず、どこまでも広がっていくような、目眩を覚えるくらいの感覚だった。
それでも、床に惹かれた絨毯をなんとか踏みしめて歩いていく自分の身体。

その奇妙な感覚が忘れがたくて、平面ではなく立体を作っている自分にとって
何か大きな秘密が隠されているように思えて、いつか形にしてみたかった。
いや、作品になんて出来ることでもなく、ずっと考え続けていくしかないテーマみたいなもの?

今なら、今度こそ?その方向へ近づいていけるように思う。
まずはささやかな第一歩から。 
「女の子が踊ってるみたいだ」
その子はどこから来たのか、そしてどこかへ消えていくんだろうか。

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直感で行くことを決めた。 そこからどんどんと何かが転がっていった。
不思議かつ気持ち良い流れの中にいる、ここ数ヶ月。

国際芸術センター青森。 この感じ、どこか見覚えのあるような。。
幼き兄妹が手をつないで森の中へと歩む、あの写真は誰のだったろう。 ユージン・スミス!

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辻けいさんの作品。まさかここで出会えるとは!でした。

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石田尚志・個展の最終日、本人のパフォーマンス。
最後の方で.... 涙が出そうになった。素晴らしかった。疾走感と繊細さが合わさって。

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不思議な迷路の角を曲がるたびに、あっそういうことだったの!と驚きと出会いが待っていた。
抱えきれないほど、沢山のプレゼントを空からもらって、でもここから。
ここから自分の考えで、そのプレゼントをなんとかしてかないと。

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# by gurujia | 2019-06-20 16:06 | 寝言