ライブハウス、夜想の空間は、ステージから客席まで床が黒と白のチェッカー模様。
何よりもまず目に飛び込んでくる。
テキスタイルで繊細なオブジェを持参しても、床の迫力に負けてしまいそう?に思えて
あれこれ迷いながら時間が経ってしまった。

もう考えてる場合なんかじゃなくて、ただひたすら手を動かし続けること!
のめり込んでグングン作れば、床のチェッカー模様さえもグニャリと歪むような
そんな迫力になる! と強気な心を取り戻した頃に梅雨入り。
そして、そして部屋の押入れの天井から雨漏りが〜!ダメ〜そこにはお布団が〜!
”雨漏りはショパンの調べ” なんて気取ってるわけにはいきません。
意気消沈のここ数日。

でも少し見えてきた、ライブのこと。
真っ青なアトリエ。ハーモニカのミイラ。誰のものでもないバースデーケーキ。
ロウソクを吹き消すのは誰。
黙りこんだ歌。

前回のライブでは、ミシェルとミコさんと3人だった。今度はミコさんと2人で。
これが私にとっての楽器で、音で、ライブなんだ、とそんなところまで飛んでいけるかどうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



[PR]
6月24日のライブは、初めて関西での自主企画。
出演者5人、この組み合わせは4月に来日ツアーしていたMichel・Henritziがきっかけとなって
決まったように思える。初めての出会いもあり、長らく音信不通だった後の再会もあり。

フライヤー作りを慌てて準備して、ライブのタイトルを決めたいのになかなか浮かんでこない。
浦邊さんに頼むと、「どういう感じのがいいの?」「日本語より英語がいい、でも難しくない言葉で。
意味がはっきりしてるんじゃなくて、変化して動き続けてるような感じの言葉で」
と伝えたら、わりとすぐ返事が来た。
Caught between the twisted stars
ルー・リードの ”ロミオとジュリエット”という曲の出だしの歌詞だそうだ。

できたフライヤーを置いてもらおうと、ここ数日はライブハウスに通ってる。
連日いろんなタイプのミュージシャンの演奏に接しながら、東京で聴いたライブの記憶が
突然ワワーッと鮮明に蘇えってきたりする。
音だけじゃなく、空間の広さや暗さ、人のザワザワ感やらも含めて。
時間が逆に進み出したりまた戻ったり、で気持ちがなんか落ち着かない。
まぁ、このザワザワした感覚を抱えたままで進むのがいいか。
ミコさんと私のデュオはどうなるやら。
まだまだこれから。また自分でも何か書くだろうけれど、
今回のライブを予約してくださった方からのメール文の最後を、以下に写します。

・・・・・・・
今回の企画が、昨今の、名の並びを見ただけで音が想像できてしまうようなファン(「傷つきやすい」
彼/彼女らに幸あれ)の集いと化した演奏会とは一線を画するものになることを期待しています。
では、六月に。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



[PR]

b0114860_14282899.jpg
浦邊雅祥 URABE Masayoshi(Alto sax)
'65 東京生まれ  ’85 アルトサックスを手にする。
ソロ演奏を主とし活動中。 https://kachaashii.exblog .jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

b0114860_14302971.jpg

K.みかる miko
The No-Neck Blues Band (New York)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

b0114860_14320760.jpg

石田百合 ISHIDA Yuri(performance)
テキスタイルを主な素材にオブジェを作る。
モノと身体と音のつながる一瞬を見つけたい。 http://hachapuri.sakura.ne.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

b0114860_14334815.jpg

板倉峰子 ITAKURA Mineko (vocal)
1990年に大阪で結成されたフィメール・サイケデリックロックバンド
angel'in heavy syrup”(エンジェリン・ヘヴィ・シロップ) のVo&Bass。
日本のアンダーグラウンドシーンから生まれ、AmonDüülIIのような
クラウトロックのバンドの影響を受け、主にサイケデリックとプログレッシブ・ロック、
そして、幻想的で特徴的なサイケデリックサウンドをもたらした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

b0114860_14233064.jpg

磯端伸一  ISOHATA Shinichi (guitar)
1982年から'85年まで東京でティム・ドナヒューにフレットレス・ギターとジャズ理論を学ぶ。
1985年から高柳昌行氏に師事、感覚イメージと独自の理論から構成
されるギター・ミュージックはデリケートで静謐な響き、透明な音色、日本的な「間・余白」
などに勤しむ。
2014年ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』(監督 : 小谷忠典)
の音楽を担当。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


6月24日(日) 夜想(京都)
18:00 open 18:30 start
予約¥2700 当日¥3000(+drink)
*浦邊雅祥・ソロ
*板倉峰子(vocal) + 磯端伸一(guitar)
*K.みかるmiko + 石田百合(performance)

夜想・京都市中京区油小路御池南西角 式阿弥町137−1 三洋御池ビルB1
HP 夜想

予約・問い合わせ
夜想: livesalon.yaso@gmail.com
hachapuri.yuri@w8.dion.ne.jp(石田百合)

b0114860_22452372.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








[PR]

6月24日の夜想でのライブフライヤーが出来ました。
昨夜、出来立てホヤホヤのフライヤーをとあるライブハウスでお客さんに手渡していたら、
数分後に「これ、行きます!」ときてくださった方がいた。
10年以上前に、京都のカフェ・アンデパンダンで浦邊さんのソロライブを見て
すごい衝撃だったのだとか。 いきなりの嬉しい反応でした。


b0114860_22452372.jpg

b0114860_22083752.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



[PR]

KERUKO + 石田百合  SOLO & DUO

5月23日(水)20:00~21:00  
gorey cafe gorey cafe (左京区浄土寺西田町82−1)
投げ銭(gorey cafeに置くピアノ購入資金になります)

銀閣寺道の近くに、gorey cafeって素敵なお店がある。
ダンサーのKERUKOさんと、gorey cafe のhaurkoさんとは引っ越してきてすぐの頃に
偶然 ダンス公演のフライヤーを見つけて観に行って、そこで出会った。
それは2月の終わり頃で、拾ってきた小枝を床に散りばめた中で踊るKERUKOさんと
トロンボーンでそっと音を添えるharukoさんとが、私にはなんだかムーミン谷の冬の風景のように
思えて心に残った。
春になり、初めてgorey cafe に行ってすっかりこのお店が好きになった。
2階にはライブ等のできるスペースがある。
ここにアップライトピアノを置きたい...! との店主の想いから22〜24日の3日間に
催される企画に、23日の夜にKERUKOさんと一緒に出ます。

なぜか”偶然出会う率”がとても高いKERUKOさんと、昨夜初めて待ち合わせして
いろいろと喋った。楽しいことになりそうです!
私はソロでは、久しぶりに人形カスタマイズしたギターを持参するつもり。
京都で見てもらうの初めてだから、楽しみです。
どうぞぜひお越しください!

b0114860_09144023.jpg




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



[PR]

きっかけは何だったろうか、ある時期から6年間ほど
室野井洋子さんという舞踊家の月に一度のワークショップに通っていた。
踊り、というより踊る以前の身体のあり方、だろうか。
編集者でもあった室野井さんの、ワークショップで静かに語る、その言葉の使い方にも
目から鱗が落ちるような思いで、自分にとって本当に刺激を受ける貴重な時間となっていた。

ワークショップとは別に、自主的に数人が集う機会が何度かあった。
室野井さんが、私の持参してたバルバラのCDの中から
「最初は無音で動くので、5分経ったらこの曲をかけてください」と
”黒い鷲” という曲を指した。
静かな動きに見とれながらも、あと2分、あと1分、と時計の針を気にしていた。
そのとき、背中から、折りたたまれた羽根があらわれた。
崖の上にとまり、飛び立つときを静かに待っている。まさに、5分経過。
あんまり驚いて緊張して、スイッチを入れるのが数秒遅れてしまったけれど
今にも広がりそうな羽根が、飛び立つそのときを待っていてくれた。
曲が始まり、室野井さんはゆったりと空を舞っていた。
はるか下の景色までが見えるように感じられた。

昨年の夏、家にいたときにメールで訃報が届いた。
ちょうど浦邊さんが来てるときだった、彼も室野井さんとはとても古くからの付き合いだった。
パソコンの前で、二人でしばらく黙りこんでしまった。

どちらからともなく、献杯しよう、と日本酒を買ってきた。
最初に彼が、ジミヘンドリクスの”foxy lady"をかけた。
彼にとっては、室野井さんといえばこの曲、なんだそうだ。
そのあと、バルバラの”黒い鷲”(L'Aigle noir) をかけた。

狐、鷲。偶然の一致ではないだろう、確かに室野井さんにはどこか人間ではないような、
野生の生き物のような、そんな印象があった。

この曲を聴くと、あの時の室野井さんの踊る姿が蘇ってくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[PR]