4分33秒

東北芸術工科大学で開催中の”素材の展望展”に出している作品。

先にタイトル等々を提出する期限があって、まだ出来ていないところを
とにかくタイトルを先に、、、で考えた挙句に突如ひらめいたのが「4分33秒」
実はジョン・ケージをちゃんと聞いたことはなくて
こんな作品がある、というのを知っていただけなのだけれど。
その後このタイトルに引っ張られて、制作は大変苦しむことになる。

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音を出す人が出さない、のならモノを作る人が手を動かさない、のはどうなるんだろうか。
作らないで作る、違うところへ飛べる、空をつかむように作る、、、
もしかして、何も作らずにタイトルの書かれた紙だけが展示台にある、のが正しいのでは
ないかとまで思ったけれど、さすがにそれはやっちゃいかん、、、だろう。
オノヨーコの想像しなさい....の言葉が浮かんでは消えたり。
で、こんなオブジェができた。 
神殿みたいだ、と印象を言ってくれた人。 確かに何かとても大きなモノに見えてくる。
雨音をイメージした方。 しゃがみこんで見上げるようにしていた方。
作るにあたっての筋道が今までと違う、新しい言葉を見つけた、または
文法が変化した。そんなことを思った。

きざし〜4分33秒〜ときて、次は目前のクラシックスでのパフォーマンス。
東京でのラストの制作になる。どこまで仕上げられるか、飛べるか、やってみる。

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by gurujia | 2017-11-12 01:07 | works